蓮池の朝さんぽ 2025

6月20日(金)朝6:30 第一蓮池に集合

ラジオ体操で気持ちよく体をほぐしたら第一蓮池と第二蓮池の周りを散策スタートです

蓮池の防災対策
参加者の皆さんも知らない方が大半でしたが、蓮池付近から境川にかけて、ゲリラ豪雨などの大量の雨水を一時的に貯められるように直径3.5m×650mの貯留管が埋設されています

↑鵠沼東部1号貯留管工事(藤沢市下水道ビジョンより)
それまで浸水被害に悩まされていた近隣の方達も、工事完了後は安心して過ごせるようになったようです
さらに境川の氾濫リスクも減り有り難いですね
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/gesui-ke/gesuidounosinnsuitaisakujigyounituite.html
↑藤沢市下水道の浸水対策について
鵠沼の地名と野鳥のはなし
昔、境川は曲がりくねり氾濫を繰り返す暴れ川でした。その影響もあり、この辺りは沼地が多く、よく『鵠・くぐい〔白鳥の古名)』が舞い降りたので鵠沼というのが地名になったと言われています
時代が変わり、令和になった今も蓮池には、シラサギ・コサギ・アオサギ・カルガモ・オオバン・メジロ・ウグイスなどなど様々な野鳥が訪れています
そこで、鵠沼のカメラマン米山清さんが撮影した写真を見ながら、蓮池に集う野鳥のお話を伺いました
藤沢市の鳥『カワセミ』はまさに空飛ぶ宝石!美しい蓮の蕾に止まる様子や、親から子に餌を渡す様子など貴重な瞬間を切り取った写真に皆さん感動していました

今や2種類の美しい蓮が咲く二つの池は、藤沢市外からも人が訪れる人気の観蓮スポットとなっていますが、昔は便器やバスタブなども不法投棄され、汚れて危険な場所だったそうです
「危ないから池に遊びにいっちゃダメ」と子どもの頃は親に止められていたのだと参加者さんもお話してくださいました

第一蓮池の展望デッキ

第一蓮池に咲くマイヒレン


第二蓮池のマコトハス


蓮池にはドラマがいろいろ
鎌倉の鶴岡八幡宮の蓮を分けていただいたけどうまく根付かなかったり、アゾラ・クリスタータが大発生してしまったりと、数々の試練を乗り越えて、きれいな蓮の花が咲くようになりました

落雷のあった松の大木
2005年7月7日、犬の散歩中に松の下に雨宿りをした母娘さんが落雷にあい、倒れているところを当時の鵠沼中学の生徒が見つけたそうです
あれから20年、今年も美しい蓮が咲きましたが、松の木には雷の傷跡が今も残っています
悲しい事故がなくなるように、落雷のこわさを子どもたちにも伝えていきたいと思います

早朝のたった1時間でしたが、気持ちよく身体を動かして、蓮池の豊かな自然に触れることができたと、参加者の皆様も大満足!
たくさんの方の努力の上で今の蓮池があることに感謝をしながら見る蓮の花は一際きれいでした
ご一緒してくださった皆様、お話を聞かせてくださった皆様、ありがとうございました
後書き
病気で鬱傾向になっていた時に、たまたま誘われたラジオ体操で元気になったという男性からお話を伺いました
朝日を浴びること、自然に触れること、運動することは、心身の健康に効果があると科学的にも証明されているようです
笑顔で挨拶を交わし、たわいもないおしゃべりができる朝のひとときに私自身が救われているように、1人でも多くの方が笑顔になるきっかけをつくれたら幸いです
今回のイベントで、初めて近くに蓮池があったことを知ったという片瀬在住の方も蓮の美しさに感動していらっしゃいました
蓮池は地域の宝!
極楽浄土に咲くと言われる蓮のように、美しく優しい思いで繋がれる場所でありますように